2010年11月03日
教えて!!横浜市の保育所、待機児童の事
こんにちは、スタッフ清高です。
僕は36歳の独身男性ですが・・・・。
この年齢になると、久々に友人たちと会う機会があると
大体が子育ての話になったりします。
先日も、話に上ったのが「保育園の待機児童」の件。
なんでも、かなり待機児童数が横浜は多いようで。
そんなわけで、松本研先生に待機児童についてお話を伺ってみました。
(スタッフ清高)
先生、先日、友人に「横浜の保育園に子どもを入れたいのだけど・・・」という
話を聞いたのですが。現状はどんな感じなのですか?
(マツケン先生)
横浜市内には平成22年4月の統計で、437の保育所があり、
保育定員は38,295名。
それに対して、待機児童数は1552名だね。
(スタッフ清高)
なるほど、1552名ですか。
先生はこの待機児童数は多い、と思われますか?
(マツケン先生)
うん、他都市と比べても多い人数で、
横浜市でも待機児童を解消する為に保育所を増やしているけど、
増やすほど保育園への入所希望のニーズが増えてきているんだよ。
(スタッフ清高)
では、横浜市としては、待機児童の問題に関して、
どのような計画があるのですか?
(マツケン先生)
横浜市としては、待機児童0を目指して、
4年後、つまり平成25年までには、保育定員を現在の38,295名から
53,300名に増やす計画なんだ。
ちなみに、この政策に使用される予算は4年間で
310億円が必要と見込んでいる。
(スタッフ清高)
310億円ですか?
恐らく、この金額には新しい保育所を建てたり、
そこで働く保母さんの人件費等も入ってると思うのですが・・・・
310億円、必要なんですかね?
(マツケン先生)
うん、良い質問だねぇ~。
僕は、ちょっと予算をかけ過ぎだと思うんだよね。
単純に考えて、現在の待機児童者数が1552名で、
かりに毎年、同じぐらいの待機児童者がいると仮定をしても、
6年保育で1552名×6年=9312名。
それに対して、計画では、保育定員を15,005名増やすというのは・・・・
子育て家庭の横浜市への転入や、新たな入所希望が増加したとしても、
多すぎるかな、と思うし、逆に利便性の悪い保育園などで
定員割れを起こすかもしれないね。
(スタッフ清高)
なるほど。
では、先生ご自身は、この計画に関して、
どういう風に考えられているのですか?
(マツケン先生)
基本的に待機児童を減らすことには大賛成。
だけども、単純にこれだけの予算をかけて解決する、
というのがナンセンスだと思うんだよね。
例えば、現在、運営されている幼稚園を活用して、
「幼保園」つまり、保育と連携する新たな仕組みを増やしたり、
あるいは一般的な終日保育で考えるのではなく、個々の生活時間帯に合わせた
「時間別の預かり保育」などの対応で、ここまで予算をかけなくても、
大分、待機児童の問題は緩和されると思うんだよね。
(スタッフ清高)
なるほど、確かにそうですよね。
待機児童の数が多いから、といって保育所の定員を盲目的に増やしていったら
いくら予算があっても足りないですよね。
(マツケン先生)
そうなんだよ。
例えば、保育所で1人の子どもを1年間預かるのには、
年間で約170万円のコストが必要なんだよね。
その170万円の内、約30万円が保育料、つまり家庭負担。
約40万円が国から負担されるお金。
そして残りの約100万円が市税から、横浜市が負担している金額なんだ。
(スタッフ清高)
へぇ~そんなに市が負担してるんですか!!
(マツケン先生)
そう、だから、最近は保育料の値上げなんかも検討され始めてるよ。
でも、考えてほしいのは、保育所に通う家庭には、
横浜市から年間で約100万円の支援があるのに、
通っていない家庭にはその負担が無い、というのは平等ではない、と思うんだ。
だから、僕が考えるのは、待機児童の問題を解決するにあたって、
単純に保育所の数を増やすというのではなく、子育てをしている家庭に、
子育てしやすい環境を整備してあげる事が一番だと思うんだよね。
勿論、必要な保育所の数は増やしていかなければならないけど。
そうすれば、待機児童の数も、徐々に少なくなっていくと思うんだ。
(スタッフ清高)
そうですよね、確かに。
子育て支援の充実が、この待機児童の問題の根本的解決になる訳ですね。
(マツケン先生)
そういうこと。子どもにとって幸せな子育て環境は何なのか?ということを念頭に
子育て支援を充実させていかなければ、と思います。
僕は36歳の独身男性ですが・・・・。
この年齢になると、久々に友人たちと会う機会があると
大体が子育ての話になったりします。
先日も、話に上ったのが「保育園の待機児童」の件。
なんでも、かなり待機児童数が横浜は多いようで。
そんなわけで、松本研先生に待機児童についてお話を伺ってみました。
(スタッフ清高)
先生、先日、友人に「横浜の保育園に子どもを入れたいのだけど・・・」という
話を聞いたのですが。現状はどんな感じなのですか?
(マツケン先生)
横浜市内には平成22年4月の統計で、437の保育所があり、
保育定員は38,295名。
それに対して、待機児童数は1552名だね。
(スタッフ清高)
なるほど、1552名ですか。
先生はこの待機児童数は多い、と思われますか?
(マツケン先生)
うん、他都市と比べても多い人数で、
横浜市でも待機児童を解消する為に保育所を増やしているけど、
増やすほど保育園への入所希望のニーズが増えてきているんだよ。
(スタッフ清高)
では、横浜市としては、待機児童の問題に関して、
どのような計画があるのですか?
(マツケン先生)
横浜市としては、待機児童0を目指して、
4年後、つまり平成25年までには、保育定員を現在の38,295名から
53,300名に増やす計画なんだ。
ちなみに、この政策に使用される予算は4年間で
310億円が必要と見込んでいる。
(スタッフ清高)
310億円ですか?
恐らく、この金額には新しい保育所を建てたり、
そこで働く保母さんの人件費等も入ってると思うのですが・・・・
310億円、必要なんですかね?
(マツケン先生)
うん、良い質問だねぇ~。
僕は、ちょっと予算をかけ過ぎだと思うんだよね。
単純に考えて、現在の待機児童者数が1552名で、
かりに毎年、同じぐらいの待機児童者がいると仮定をしても、
6年保育で1552名×6年=9312名。
それに対して、計画では、保育定員を15,005名増やすというのは・・・・
子育て家庭の横浜市への転入や、新たな入所希望が増加したとしても、
多すぎるかな、と思うし、逆に利便性の悪い保育園などで
定員割れを起こすかもしれないね。
(スタッフ清高)
なるほど。
では、先生ご自身は、この計画に関して、
どういう風に考えられているのですか?
(マツケン先生)
基本的に待機児童を減らすことには大賛成。
だけども、単純にこれだけの予算をかけて解決する、
というのがナンセンスだと思うんだよね。
例えば、現在、運営されている幼稚園を活用して、
「幼保園」つまり、保育と連携する新たな仕組みを増やしたり、
あるいは一般的な終日保育で考えるのではなく、個々の生活時間帯に合わせた
「時間別の預かり保育」などの対応で、ここまで予算をかけなくても、
大分、待機児童の問題は緩和されると思うんだよね。
(スタッフ清高)
なるほど、確かにそうですよね。
待機児童の数が多いから、といって保育所の定員を盲目的に増やしていったら
いくら予算があっても足りないですよね。
(マツケン先生)
そうなんだよ。
例えば、保育所で1人の子どもを1年間預かるのには、
年間で約170万円のコストが必要なんだよね。
その170万円の内、約30万円が保育料、つまり家庭負担。
約40万円が国から負担されるお金。
そして残りの約100万円が市税から、横浜市が負担している金額なんだ。
(スタッフ清高)
へぇ~そんなに市が負担してるんですか!!
(マツケン先生)
そう、だから、最近は保育料の値上げなんかも検討され始めてるよ。
でも、考えてほしいのは、保育所に通う家庭には、
横浜市から年間で約100万円の支援があるのに、
通っていない家庭にはその負担が無い、というのは平等ではない、と思うんだ。
だから、僕が考えるのは、待機児童の問題を解決するにあたって、
単純に保育所の数を増やすというのではなく、子育てをしている家庭に、
子育てしやすい環境を整備してあげる事が一番だと思うんだよね。
勿論、必要な保育所の数は増やしていかなければならないけど。
そうすれば、待機児童の数も、徐々に少なくなっていくと思うんだ。
(スタッフ清高)
そうですよね、確かに。
子育て支援の充実が、この待機児童の問題の根本的解決になる訳ですね。
(マツケン先生)
そういうこと。子どもにとって幸せな子育て環境は何なのか?ということを念頭に
子育て支援を充実させていかなければ、と思います。
Posted by マツケンボランティアスタッフ at
08:41